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2024年4月1日

建設業界に特化した、CO₂排出量の算出・可視化クラウドサービス「TansoMiru」提供開始 ~ 第一弾として、CO₂排出量を一元管理できる「TansoMiru管理」を新たにリリース ~

 株式会社リバスタ(本社:東京都江東区、代表取締役:高橋 巧、以下「当社」)は、建設業界に特化したCO₂排出量の算出・可視化クラウドサービス「TansoMiru(タンソミル)」の提供を2024年4月1日より開始します。
 「TansoMiru」の第一弾として提供を開始する「TansoMiru管理」は、当社が提供する電子マニフェストサービス「e-reverse.com」や建設現場施工管理サービス「Buildee」のオプションサービスなどと連携することにより、業務負担をかけることなく現場単位でCO₂排出量を可視化し、一元管理することができます。

■「TansoMiru」サービスサイト:https://www.tansomiru.jp/

 

背景

 日本政府による2050年カーボンニュートラルの宣言を受け、自社だけでなく取引先も含めたサプライチェーン全体でのCO₂排出量削減が求められています。今後は東京証券取引所プライム上場企業を対象に、CO₂等の温暖化ガス排出量開示が義務づけられる可能性が高く、大手企業を中心として脱炭素に向けた取り組みがさらに加速しています。

 建設業界では、入札段階や工事成績評点※で施工時や竣工後の建築物においてCO₂排出量の削減が評価され、加点につながる動きが生じています。また、建設会社からCO₂排出量を開示し削減方針を示さないと、発注者であるディベロッパーから施工者として選ばれにくくなる状況も起きており、建設会社にとってCO₂排出量の管理・削減は喫緊の課題です。しかし、建設現場は施工の規模や工期がそれぞれ異なり、CO₂排出量の把握に際して集計や管理を個別に行う必要があるため、現場担当者の業務負担が増大しています。
※一般的に公共工事で取り入れられており、発注者が竣工時に工事の出来栄えや施工状況等を総合的に評価する制度

 

脱炭素化支援に向けた取り組みについて

 建設業界においても脱炭素への取り組みが求められる中、以前から当社では電子マニフェストサービス「e-reverse.com」や建設現場施工管理サービス「Buildee」のデータを活用し、CO₂排出量の算出を支援する取り組みを行ってまいりました。「e-reverse.com」では、建設現場から発生する産業廃棄物の収集運搬に伴うCO₂排出量を算出する機能(産廃CO₂サービス)を、「Buildee 調整会議」では、揚重機や機材の稼働に伴うCO₂排出量を算出する機能(Buildee CO₂)を、それぞれオプションサービスとして提供しております。

 さらに当社は、2022年12月より大成建設と共同で「建設現場で発生するCO₂排出量の計測管理サービス」を開発してきました。建設現場で発生するCO₂排出量管理の標準化を目指し、大成建設がこれまで培ってきたCO₂排出量計測管理のノウハウと、当社が建設業界のさまざまなお客様にご利用いただけるように提供してきたクラウドサービスのノウハウや、蓄積された豊富な現場データを活用することで、このたび「TansoMiru」の第一弾となる「TansoMiru管理」の提供を開始いたしました。

 

「TansoMiru」の概要

 「TansoMiru」は、建設業界に特化したCO₂排出量の算出・可視化が可能な新しいクラウドサービスです。「TansoMiru管理」では、現場単位のCO₂排出量を可視化し、支店や会社単位で集計結果をレポーティングすることが可能です。これまで弊社が提供してきたオプションサービスである「産廃CO₂サービス」や「Buildee CO₂」を合わせてご利用いただくことにより、産業廃棄物の収集運搬や揚重機・機材の稼働に伴うCO₂排出量データを、現場ごとに自動で取り込むことができ、手動入力のデータも含め、一元管理が可能となります。「TansoMiru管理」とオプションサービスを合わせて導入いただくと、セットプランが適用され、より安価にご利用いただけます※。
※従来通り、「産廃CO₂サービス」や「Buildee CO₂」をそれぞれ単独でご利用いただくことも可能です。

 なお、今後は一般社団法人電力データ管理協会を通じて取得した電力データを活用して、建設現場の電気使用に伴う電力由来のCO₂排出量を自動算出するサービスの提供を予定しております。「TansoMiru」を活用いただくことで、建設現場におけるCO₂排出量の把握を効率的に行うことができ、従来の業務負担を大幅に軽減します。

 

「TansoMiru管理」の特長

・特長1:建設現場や支店ごとのCO₂排出量管理・レポーティングが可能

 「TansoMiru管理」では、現場単位のCO₂排出量を可視化し、支店や会社単位で集計することができます。これにより、自社において建設現場ごとのCO₂排出量の傾向を把握でき、CO₂削減ポイントの発見や分析への貢献が期待できます。

 
・特長2:関連サービスと連携してデータを自動取得・CO₂排出量を可視化

 「産廃CO₂サービス」や「Buildee CO₂」のデータや、今後は一般社団法人電力データ管理協会を通じて取得した電力データ※を取り込むことで、産業廃棄物の収集運搬や揚重機・機材の稼働、建設現場の電気使用に伴う電力由来のCO₂排出量を自動で集計できます。これにより、現場担当者や本社管理者の従来の業務負担を大幅に軽減することが可能です。
※電気のご契約者さまからの同意をいただいております。

 
・特長3:サプライチェーン全体(Scope1-3)のCO₂排出量を算出

 国際的な温室効果ガス排出量の算定と報告の基準として開発された「GHGプロトコル」に準拠したデータ管理を行うことが可能です。さらに原単位には一部、透明性の高いデータベースであるIDEAv3.1※を搭載しております。透明性の高いデータベースを活用したCO₂排出量の算出を実現できます。現場単位で、サプライチェーン全体(Scope1-3)のCO₂排出量を可視化することにより、発注者等への説明にも活用できます。
※IDEAとは国内最大のインベントリデータベースです。インベントリデータベースとは、製品やサービスの環境負荷を評価する際に必要不可欠なツールです。日本国内の約5,000種類の製品・サービスの環境負荷情報を取得することができます。

 

今後の展開

 「TansoMiru管理」の新規リリースに伴い、「産廃CO₂サービス」は「TansoMiru産廃」に名称を変更します。これまでの「産廃CO₂サービス」は、電子マニフェストの内容に基づいて、産業廃棄物の収集運搬に係るCO₂排出量を自動算出してきました。「TansoMiru産廃」ではその範囲を拡げ、産業廃棄物処理の工程においてもCO₂排出量の自動算出が可能になります。この産業廃棄物処理に係る機能は、当初β版としての提供になるため、その期間は無償で提供いたします。今後は正式なリリースを目指し、さらなる機能の強化を図ります。

 今後、「TansoMiru」は第二弾として、建設現場の電気使用に伴う電力由来のCO₂排出量を自動算出する「TansoMiru電力」のリリースを控えており、順次サービスを拡充していく予定です。当社は引き続き、「TansoMiru」により建設現場におけるCO₂排出量の算出・可視化支援に務めるとともに、建設業界の脱炭素につながる支援の強化を進めてまいります。

 

関連リリース

大成建設とリバスタ、建設業向けCO2排出量計測管理サービスの共同開発に着手 ~外販により業界の標準化を目指す~(2022年12月9日)

リバスタ、「第4回 脱炭素経営EXPO[春]」に出展~ 建設業界におけるCO₂排出量の算出・可視化を支援する新サービス「TansoMiru」を紹介 ~(2024年2月14日)

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