お知らせ
2023年12月11日
芝浦工業大学/大学院にて代表・高橋が特別講演を実施しました。
2023年11月27日(月)に芝浦工業大学/大学院の学生(建築学部:蟹澤教授、志手教授)に向け、「建設業界の現状と未来に向けたリバスタの取り組み」について高橋が講義をさせていただきました。
講義の内容を下記にまとめましたので、ご覧ください。
大きな仕事がしたくて、“未来を創る”建設業界へ。
現在建設業界が抱える課題は多岐にわたり、大きな変革を起こすべき時がきている
最初に、高橋のこれまでの歩みや、建設業界に足を踏み入れたきっかけ、創業時からの建設業界に対する想いなどをお話ししました。
安全に暮らすことができる日本のインフラを整えてきた建設業界が果たす役割は大きいとしながらも、時間外労働の上限規制が適用されるいわゆる“2024年問題”や施工品質の維持など喫緊の課題が山積していることを説明しました。日本の建設業界は今変貌しなければならない時期として、業界構造的、人的、時世的な課題についてそれぞれ言及し、どのような対応が求められるか高橋の考えも含めながらお話ししました。
スタートは電子マニフェストサービス。現場のお客様の声を第一に考え、サービスの展開を拡げてきた
リバスタはゼネコン数社の多大なる協力のもと生まれた電子マニフェストサービス「e-reverse.com」を創業事業として、そこからお客様との対話を基に建設現場施工管理サービス「Buildee」を展開、さらに建設現場ICT機器ソリューション「BANKEN」など事業を拡げてきました。
リバスタはお客様との「共創」の元、現場のお客様の声を第一に考え、本当に望まれているサービスの提供を目指しています。ICTの力を使って建設現場の生産性向上を図ることで、建設業界の変革を起こし、ひいては社会に貢献したいと考え事業を展開しています。
山積する課題解決への貢献を目指し、新しいサービスへの取り組みを実施
建設現場ICTプラットフォーム構築の進行とともに、リバスタでは現在大きく2つの新サービスに向けた取り組みを行っており、それぞれの説明をしました。
一つは、大成建設と共同で、既存CO2排出量計測管理のノウハウと豊富な現場データを活用した「建設現場で発生するCO2排出量の計測管理サービス」の開発に着手しています。そして外販を行い、建設業界で広く利用されるような普及展開を目指します。
もう一つは、建設業を魅力的にするための取り組みとして、「建設技能者向けポイント付与」に向けた実証実験を行っています。評価されるべき行動をした建設技能者に対し商品購買が可能なポイントを付与することで、建設技能者の意欲向上及び建設現場の活性化に寄与することを目指す取り組みです。こちらは今回の講義で連携させていただいた芝浦工業大学 蟹澤教授の専門的なアドバイスをいただきながら、実装に向け検証しています。
いずれも他企業様・団体様と共に取り組んでおり、それぞれ建設業界を担う皆様と共創しながら、より便利なプラットフォームを提供することで建設業界全体の課題解決に寄与できる世界観を目指しています。
建設現場でのICT化を進めるには、活用するメリットを理解してもらうことが不可欠
最後に質疑応答の時間を設け、学生さんからはたくさんのご質問をいただきました。その中から建設現場のこれから関する質問がありましたのでご紹介します。
Q.便利なサービスを提供している中でなかなか使いこなせない人も出ると思うが、今後普及が進むとそうした人は淘汰されていくのでしょうか?長い展望を教えてください。
A.(高橋)まず、使いこなせない人が淘汰されることはないと考えています。
特に建設業界は高齢化・若手不足の世界なので、ITリテラシーが高い人ばかりではありません。電子マニフェスト事業を始めたときがまさにそうで、もともと紙で管理していた人たちから使いこなせるかの不安の声もありましたが、電子マニフェストの説明からはじめ、電子化するメリットを様々な現場に実際に赴いて説明しました。そうやって地道に普及活動を行うことで導入の必要性を理解いただきここまでのお客様に利用されるまでに成長しました。サービスを展開する我々が、わかりやすい動画を配信したり、コールセンターを充実させるなどをして、使うメリットをわかってもらうことが大事だと思います。